Canon-P シャッター速度調整2013/01/02

突然の展開ですが、Canon-Pの修理・調整です。
お正月休みに不調Canon-Pの修理をしていて、やっと判ったことがありました。
このCanon-P、先幕のシャッターリボンが伸びた為か、両幕の隙間がいつも開いていて、巻き上げ時に露光してしまう状態でした。弱ったリボンを新品に交換し、さて速度調整と思って両幕のバネの強さを調整し始めましたが、うまくいきません。先幕に対して後幕の始動が早すぎて、1/1000でシャッターが開きません。先幕のバネを強めると、フィルム側からみて左は開きますが、右が開きません。そこで、シャッター制御部を取り外し、調整機構を調べたのが下の写真です。(左に見えるのが、シャッター制御部です。)低速、中速、高速それぞれに速度調整機構があります。写真を拡大すると説明がご覧いただけます。これらの調整と「先幕と後幕のバネ調整」を組み合わせます。なお、この調整にはシャッター速度計が必要です。右(走り始め)、中央、左(走り終わり)の3カ所でシャッター速度を計測し、だいたい同じになるようにがんばります。
今回の調整結果を表にまとめました。1/1000を本当に1/1000に合わせるのはなかなか困難です。
アマチュアですから、こんなところでOKとしました。(この時代の中古カメラは1/1000が1/200なんてこともありますから。)
CanonP速度調整
表の数値の単位ですが、0.1msです。具体的には、15は1.5m秒、184は18.4m秒のことです。
一つの欄に複数個の数値が並んでいるのは、同条件で複数回計測した結果です。なお、速度調整には熟練が必要です。また、写真の説明はあくまで個人的見解です。自己責任でお楽しみください。(測定には、Kinaさん設計の速度計を用いています。この速度計は使い易く、重宝しています。)
測定結果