VP-7720A オーディオアナライザ 修理 その42015/09/02

 National(ナショナル、後のPanasonic)製のオーディオアナライザVP-7720Aの修理、その後です。今回修理した2号機はどの位の性能を持っているのか調べてみました。内蔵発振器の出力をそのまま歪率計に入力して測った歪率です。4KHz以下の周波数に対しては、30KHzのハイカットフィルターを使用しています。4KHz以下と7KHz以上の違いはその為です。かなり低歪率に仕上がっています。ただ、問題点として*で示した10Hzですが、スイッチを入れて暖まってくると測れるのですが、どうも立ち上がり時は発振器の歪みが大きく(0.1%程度)安定していません。多分、前回のR81の調整と関係しています。それを除くと2号機の状態は、合格です。(追記:やはりR81の調整が少し違っていました。周波数調整がやや低い側に偏っていると、10Hz以下で不安定になるようです。)
VP-7720A歪率実測
 この好調に気を良くして、1号機を再調整しはじめましたが、前よりも悪くなって、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」状態です。それについては、次の機会に。