Repair of VP-7720A Audio Analyzer 152016/06/19

  Analyzer基板BのLEVEL ADJ(R147)、M1 FS ADJ(R139)とM2 FS ADJ(R133)の調整について私なりの方法を説明します。(ただし、これはあくまで私の解釈です。)

 LEVEL MEASUREMENTの場合、0.3VFs以上ではM1(メーター小)とM2(メーター大)は同じ値を示す訳ですが、M2の指示値はR147でもR133でも変えれるのです。
それでは、R147とR133の正しい組み合わせはどうして分かるでしょう?
 これが、ヒントです。この組み合わせが、間違っているとDISTN測定時の値が狂ってきます。
間違っている状態では、rejectionされてはいけない第2高調波や第3高調波が100%評価されません。(実際上は、第2高調波が95%〜100%、第3高調波が100〜105%程度です。)
何故か考えてみます。DISTN測定時におけるR147の役割は、歪率の算出に必要な分母の設定です。従って、LEVEL測定時にR147でシグナルを絞りすぎていて、R133で大きく見せかけているとDISTN測定時に高調波が正しく評価されないということが生じます。

このように調整した1号機の歪率の結果を下に示します。ほぼ2号機に匹敵する状態まできたようです。前回ご説明した電解コンデンサー交換の効果は絶大で、指示値が極めて安定しました。その他にも色々と問題がありましたが、それについては、次の機会に。
1号機特性







コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
16ミリカメラのフィルム幅はなんミリ?
(半角数字で十六を入力)

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://colorkonan16.asablo.jp/blog/2016/06/19/8115172/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。