5998、5998A、7236 真空管使用上の注意2017/09/26

 ここ何年か出力管5998のパラシングルアンプを使ってきました。音はまあまあなんですが、球が少し弱いような気がしていたんです。プレート損失15W×2はover ratingなんじゃないかと思ってきました。
 最近、Tung-Solの5998、5998Aや同族の真空管7236のオリジナル規格表をじっくり見ていたところ、とんでもない事が書いてあることに気づきました。
真空管5998の場合
  ENVELOPE TEMPERATURE      *
  * FOR OPTIMUM TUBE LIFE BULB TEMPERATURE SHOULD NOT EXCEED 150ºC. AT FULL DISSIPATION ON BOTH TRIODE SECTIONS IT WILL BE NECESSARY TO PROVIDE FORCED AIR COOLING TO KEEP THE BULB TEMPERATURE WITHIN THIS RATING.

真空管5998Aの場合
  BULB TEMPERATURE HOTTEST POINT(A)   200ºC
 (A) FOR OPTIMUM TUBE LIFE, THE BULB TEMPERATURE SHOULD BE MAINTAINED BELOW 150ºC BY FORCED AIR COOLING.

真空管7236の場合
MAXIMUM BULB TEMPERATURE(A)  150ºC
(A) FORCED AIR COOLING IS NECESSARY TO OBTAIN THIS BULB TEMPERATURE.

 要するところ、5998にしろ5998Aにしろ7236にしろ、プレート損失15W×2でずーっと使いたいんなら、強制空冷してバルブ温度は150ºC以下にしなさい。ということです。知らなかったな〜。
 この3種のなかで、7236は最も自信作のようで、他には無いこんな記述があるんですが。
THE 7236 IS A LOW MU DOUBLE TRIODE INTENDED FOR LONG LIFE SERVICE AS A POWER AMPLIFIER IN COMPUTER SERVICE. それでも最高温度は150ºCだったんですね。
それでは、実際、バルブ温度は何度まで上がっているんでしょう? それは次の機会に。