Grundig Yacht Boy 207 FM-band変更 ― 2024/06/23
突然ですが,Grundigの12バンドラジオ Yacht boy 207のFMバンド変更についての報告です.恐らくこのラジオをお持ちの方は,国内にほとんどいらっしゃらないのではと思いますが,私の忘備録です.
このラジオですが,1984年にヨーロッパで購入したものです.日本に持ち帰ってからはズーッと眠っていました.最近しばしば地震がおきており非常時に役立つかと思い使い始めました.ただ,FMのバンドが87.5〜108MHzで,国内の主要FM放送が聞けません.という事で,バンド変更に踏み切りました.多分,Localの発振周波数を下げ,RFアンプの同調を低い側にずらせば良いはずだと言う程度の理解です.幸い回路図はすぐ見つかりました.ICはCXA1019Sが使われていて,そのマニュアルも見つかりました.CX1019Sの8ピンにつながっているコイルL22(ORANGE)が局発,10ピンにつながっているコイルL21(YELLOW)がRFアンプです.
という事で,開腹しました.この際,基板表側も見ておこうと思って,基板を取り外しました.バーアンテナ2本の細い線6本を外したり,結構大変でした.バリコン横,左側のコア付きコイル,オレンジと黄色が問題のコイルです.コアをもう少し中にねじ込んで,同調周波数が下がればOKです.ドキドキで,まず,オレンジのコイルから変えてみました.おー,NHK FMが聞こえてきました.インダクタンスが最大になる位置に合わせたところ,ほぼ80MHzまで下がりました.これで当地の主要FM3局は聞けます.その後,黄色コイルも適当に変更しました.(久しぶりにSignal generator VP-8177Aが役立ちました.)黄色コイルの調整は,シビアーではなく最適点がよく分かりませんでしたが,受信に問題はないようです.
今回は,基板を取り出すところまで解体しましたが,結果的には,完全分解は必要なく,下の写真のオレンジと黄色コイルを調整すれば良い事がわかりました.
バリコン回転機構のバネ固定のプラスチックが割れていて,バネが効いていなかったり,糸が外れたりして思わぬところで危機に陥りそうになりました.まー,なんとか切り抜けたと言うところです.
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