動作環境なしの為,未チェックです? ― 2026/09/02
某オークションに出品されている真空管を見ていると,皆さん,未チェックがお好きなようです.確かに,プレート電流を流してのチェックは手間と時間がかかりますが,真空管ほど見かけでは分からないものはありません(桃も分かりませんが).実のところ,直流特性でもわかりません.gm検査?チューブチェッカー,私の経験では不十分,ダメです.試聴検査?音が出るだけで良いですか?一番信頼できる厳格な検査は,実動状態での歪率検査です.検査装置に数十万円はかかります.でも,これしかありません.
厳密な検査をすると,不合格が出るのは当然です.オークション出品となると,その不良分も上乗せすることになり,どうしても高額になってしまいます.このような事情を理解して欲しいです,
ところで,写真を見ただけで,「こりゃダメだ」というものも結構出品されています.例1.完全にリークして,ゲッターが白くなっている.
例2.6L6GCや6GB8で見かけるものですが,元々銀色だった管横のゲッターが,酷使の結果茶色になっている.これは,これまで動作していた証拠ですから,まだ許せます.実際,当分動作するでしょう.しかし,残された寿命は短くなっていることは確かです.
例3.例2と似ていますが,ゲッターが明らかに減っている.(元々少ない場合もよくあるので,見分けには熟練が必要です.)
他に,前の所有者の無知が原因で問題が生じていることもあります.
例1.EL156.この球はヒーター・カソード耐圧が異常に低いです.たった50Vです.直結回路などでカソードの電位が高いと,簡単に問題を起こします.もちろん,見かけではわかりません.
例2.古典管で最大グリッドリーク抵抗が小さいもの.中には10kΩというものもあります.
例3.5998Aなどの管温度.規格表も見ずに,プレート損失15W×2=30Wで使ったもの.
真空管のオークション入札には十分お気をつけください.
以下は不良率についての参考です.
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