TC-K222ESA 修理 (改造)2024/11/29

 SONYのTC-K222ESAの続編です.今回は「プチ改造」と「残っている問題」です.
 先にもお見せしたFETバッファーですが,基板をエッチングして最終版を作りました.OFFSET調整を備えていて,DC漏れは2mV以下になっています.肝心の音ですが,試作版にあったキツさが取れて,私の好みの方向になったと思います.これにはIC501をNE5532からLME4920NAに変えたことも大きかったようです.バッファーの回路ですが,素人の現物合わせですから公開はひかえます.(気になる方はお問い合わせください.)
TC-K22ESA出力バッファー
なお,IC501ですが,ソケット化してあるので,NE5532,MUSES8820などを聴き比べてLME4920NAに決めました.
TC-K222ESa出力OPアンプ
 さて,「残っている問題」ですが,メカに関するものです.メカについては,キャプスタンとモード切替のゴムベルト交換,キャプスタン軸のヨゴレ取り,ピンチローラーの交換, ロータリーエンコーダーの接点磨きなど,一通りの修理は行ってあります.
 問題はカセットの取り出しです.ある特別の場合にだけ取り出しが「もたつきます」.それは,テープのスタート位置まで巻き戻した場合にだけ生じ,それ以外の場合は問題ないのです.
 症状は巻き戻し直後に,「EJECTボタンを2度押しするとOPENするが,慌てて2度押ししても開かない.」 [EJECTボタンを押して数秒経つと,カタッと音がして,その後にEJECTを押すと開く」 「巻き戻してから数秒経つと,内部でカタッと音がする事があり,その場合は開くが,音が聞こえない場合は開かない.」 「巻き戻してから,一度PLAYボタンを押すと,問題なく開く」 と言うものです.巻き戻し関係のギヤが入ったままになる事がある,と言った感じですが原因不明で直せていません.
 と言う事で,「カセットが取り出せない」と言う訳ではないので,当分このまま使うつもりです.