追加調整:Panasonic VP-7723A ― 2025/09/12
修理のついでに,発振周波数の点検・調整しました.気になった点は以下の2つ.
1. 微妙なズレ
設定 511Hz 実測 510.91Hz OK
設定 512Hz 実測 513.89Hz 約2Hz大きすぎ
設定 1023Hz 実測 1025.0Hz 約2Hz大きすぎ
設定 1024Hz 実測 1024.7Hz OK
設定 1535Hz 実測 1535.9Hz OK
設定 1536Hz 実測 1538.9Hz 約2Hz大きすぎ
ヒント:511=2^9-1=2^8+2^7+2^6+2^5+2^4+2^3+2^2+2+1
512=2^9
1023=512+511=2^9+2^8+2^7+2^6+2^5+2^4+2^3+2^2+2+1
1024=2^10
もう分かりました.VP-7720AはBCDで発振周波数を制御してますが,VP-7723Aは2進です.
そして,2^9の制御に問題ありです.すなわち,オシレーター基板のR7=R8=1.55kΩが少し小さくなっているようです.R7とR8に5.6Ω直列に加えました.
結果です.
設定 512Hz 実測 512.15Hz
設定 1023Hz 実測 1022.9Hz
設定 1536Hz 実測 1536.1Hz
改善しました.
2. 20〜110kHzレンジの発振周波数がわずかに高い.
設定 30kHz 実測 30.213kHz
設定 50kHz 実測 50,287kHz
設定 100kHz 実測 100.39kHz
これは,C2, C6の容量の問題(少し小さい)のようです.
C2=388pFに2.2pFの,C6=0.01μFに47pFのディップドマイカを並列に加えました.
結果です.
設定 30kHz 実測 30.109kHz
設定 50kHz 実測 50,114kHz
設定 100kHz 実測 99.896kHz
100kHzがやや小さすぎですが,改善しました.
長期間の使用で金属皮膜抵抗やコンデンサーの静電容量も変化しているようです.
VP-7723Aのメンテナンスは欠かせません.
(写真を撮り忘れました.)
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