真空管のグローと蛍光2022/01/02

真空管のグローと蛍光を混同しているホームページを多数見かけますので、45年以上真空ポンプで作業してきた者としてコメントしておきます。
真空度の高い順に、何も出ない(0.001Torr程度以下)、蛍光(0.01Torr程度)、グロー放電(0.1Torr程度より悪い)です。
蛍光はガラス内側表面に生じるのに対して、グロー放電は基本的には電極間に生じます。(真空劣化がひどい場合は、内部全体が光ることもあります。)グロー放電の色は、残留ガスの種類によって異なります。空気の場合、赤紫色です。
 戦時中に作られた2A3ではグロー放電を起こすほど真空度が低下しているものを見たことがありますが、最近中国やロシアで作られた真空管がグロー放電を起こすとは思えません。
 私が写真を見た限りでは、グローと言っているホームページは全て蛍光でした。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
16ミリカメラのフィルム幅はなんミリ?
(半角数字で十六を入力)

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://colorkonan16.asablo.jp/blog/2022/01/02/9453031/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。